赤福本店の朔日餅は一大イベントだ〜
この金曜、土曜とお伊勢参りに行ってきました。
そこで、これからしばらくはお伊勢参りのグルメ記事を中心に書いてみたいと思います。
まず、最初は赤福本店の朔日餅の記事になります。
実は、旅行に行く前に、赤福の朔日餅のことはある程度調べていきました。
朔日餅とは、赤福本店で毎月の朔日だけ販売される、普通の赤福餅とは違うお餅のことです。しかも、そのお餅は毎月違うので実は1年に1回しか食べられないことになります。
詳しくはここに載っています。→ 赤福の朔日餅
ちょうど朔日参りの計画を立てていたのでその参拝前に行けるし、珍しいもん好きのボクとしてはどうしても食べたくなって、トライしてみることにしました。
ホームページを見てみると、10月は栗餅。栗が3つのっかっていて、なかなか美味しそうです。そして整理券を朝3時半に配布、4時45分に販売開始、とあったので、そんな朝早くに行列もないだろう、とりあえず3時半に行ってみればいいかな〜とたかをくくっていたら大間違い(^^ゞ。
朝3時に起きて眠い目をこすりながら、おかげ横丁に行ってみると、もうすごい人の数、そしていたるところで行列が出来ていて、どこに並べばいいのかわかりません。先に行っていた女房は1つの列に並んだようでしたけど、なんとそこははんぺんの列(笑)。ボクは、人に聞いてようやく赤福本店前の整理券を配布しているところに到達してもらった券の番号はなんと881番。
でも、なんかおかしい?朔日餅を買う行列らしい行列はまだ見当たりません。この時点で4時少し前でした。
このころの写真はこちらです。(橋のたもと)
まったく勝手が分からないので、そばにいたおじさんに聞いてみたところ、4時すぎごろから行列ができはじめて、その番号の場所にいないと整理券は無効になってしまうとのこと。で、881番はというと、赤福本店の横の五十鈴川の橋を越えて向こうの川沿いをず〜っと数百mもいったところくらいじゃないかな、という話でした。そして、買えるのはおそらく7時をまわるんじゃないかな、もしかして買えないかも(1つの整理券で変える数は決まっていないので)とも。
実は、6時半に旅館のガイド付きの早朝参拝を予約しているので、どうやら買うのは無理かな〜とあきらめていた時、そばにいて話を聞いていたもう一人のおじちゃんが、「ボクの券は26番やから、一緒に買うてあげよか〜」と言うので、「えっ、そ、そんな、い、いいんですか〜」と遠慮がちに聞き返しましたが、「ええよ〜、たまにこういうことあるさかい」と関西弁でかるく言われるので、丁寧にお礼を言ってお願いすることにしました。めちゃくちゃラッキーです(^_^)。
なんでもそのおじちゃんは、前の日の午後1時頃から並んでいたとのこと。な〜るほど、どおりで昨日の日中に赤福の店内で普通の赤福を食べていた時、外に見える橋に何人も並んでいる人がいたわけです。ちなみに100番ぐらいまでの人は、順番のずれはあれ、毎回ほぼ同じ顔ぶれだそうです。
それから10月は暑くもなく寒くもなく、ちょうどよい季節なのに加えて、栗餅が人気のある餅なのでなおさら今日は人が多いんだろうとも聞きました。
午後4時45分開店直前の写真です。
ボクは店の前でおじちゃんが買うのを待っていました。
ついに販売開始。どんどん人が買っていきます。
大量購入用の台車もたくさん見えます。
店の横にはずっと長蛇の列が。
一度女房がどこまで列が続いているか見に行ってきましたけど、もう500m以上はありそうな感じでした。整理券から考えてかるく1000人はいるでしょう。
10分ほど待つと、そのおじちゃんがウチの分を持って来てくれました。
6個入りを5箱購入です。本当にありがとう、おじちゃん。丁寧にお礼を言って別れました。
ホッとしていたのもつかの間、女房が店内でも食べれるようだというので、お土産用購入の列とは別の受付へ行くと、すぐに福券という店内で食べれる食券を買うことが出来ました。そうです、まとめ買いは長い時間並ばなければいけないけど、店内で食べる分は並ばなくても食べれるんです。
ということで、すぐに食券を購入し、店内で待っていると、ものの2分もしないうちに2個入り、お茶付きの10月の朔日餅、栗餅が運ばれてきました。
ホームページで見てはいたものの、実物は正方形に小さくカットされた栗が3つのっかっている、つややかな餅というかおはぎのようなまだ米の形が残っている餅でとても美味しそうです。
食べてみると、、、これは、めちゃくちゃうま〜〜〜〜〜い。中の餡はあずき餡ではなくて栗あんで、栗の甘露煮も1つ丸ごと入っています。もう栗のほどよい甘さが口いっぱいに広がってきて、なんとも言えない美味しさ。餅の方ももちもちで栗とのバランスもバッチリ。これは今まで生きてきた中で最高のお餅といってもオーバーじゃなかったです。この餅が1年で今日1日しか食べられないんだな〜と感慨もひとしおです。そしてお茶は煎茶で、これも美味しい。なんでも毎月の違う餅ごとにちょうどマッチしたお茶が出されるそうです。
これは栗餅が入っていたうつわ。栗のプリントがあります。これももらった来れば良かったとあとから後悔しました。
がまんできずにおかわりしました(笑)なんでも、並ぶのがイヤな人は店内で食券をたくさん買って、タッパに入れて持って帰るつわものもいるそうです。
これはその店内のようです。だいたい5時ごろです。
食べ終わってからもう少しおかげ横町の朝市を散策しました。
かぼちゃ1個150円。安くないですか。なんでも特許を取ったかぼちゃらしくて、煮物用、薄く切って焼き肉用と種類が違うようです。ボクは砂糖がなくても甘くなる煮物用を1個買いました。
このおじちゃんから買いました。
5時半ごろおかげ横丁もだいぶ人が減ってきました。
ここで、一旦旅館に帰って早朝参拝に備えて休憩することにしました。
でも、この朔日餅を購入する体験はとても楽しかったです。
餅の美味しさ、人との出会い、すばらしい慣習などどれも最高でした。
毎回行列に並ぶ人はもうライフワークの一部なんだな〜と思いました。無事に過ごせた1ヶ月を感謝して、この朔日餅を食べ、そしてまた新しい月の無事を願ってお祈りします。とてもすばらしい慣習だと思います。
富山からこの伊勢までは近くなったとはいえ、クルマで4時間以上かかりますけど、また別の餅を食べに来たくなりました。
最後にお餅を購入してもらったおじちゃん、本当にありがとう。
おまけでこちらが購入したお土産用の栗餅です。
包装紙も有名版画家の栗の作品で、こだわりが感じられます。
ウチに帰って食べましたけど、もちろんうんまかったです(^_^)。
【追伸】
遠方の人には、電話で前の月の15日から予約を受け付けるそうです。そして引換券を郵送してもらい、本店前に指定した時間(午前11時~午後3時内)に行けば購入できるようです。
今回はすごく感動したので長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
そこで、これからしばらくはお伊勢参りのグルメ記事を中心に書いてみたいと思います。
まず、最初は赤福本店の朔日餅の記事になります。
実は、旅行に行く前に、赤福の朔日餅のことはある程度調べていきました。
朔日餅とは、赤福本店で毎月の朔日だけ販売される、普通の赤福餅とは違うお餅のことです。しかも、そのお餅は毎月違うので実は1年に1回しか食べられないことになります。
詳しくはここに載っています。→ 赤福の朔日餅
ちょうど朔日参りの計画を立てていたのでその参拝前に行けるし、珍しいもん好きのボクとしてはどうしても食べたくなって、トライしてみることにしました。
ホームページを見てみると、10月は栗餅。栗が3つのっかっていて、なかなか美味しそうです。そして整理券を朝3時半に配布、4時45分に販売開始、とあったので、そんな朝早くに行列もないだろう、とりあえず3時半に行ってみればいいかな〜とたかをくくっていたら大間違い(^^ゞ。
朝3時に起きて眠い目をこすりながら、おかげ横丁に行ってみると、もうすごい人の数、そしていたるところで行列が出来ていて、どこに並べばいいのかわかりません。先に行っていた女房は1つの列に並んだようでしたけど、なんとそこははんぺんの列(笑)。ボクは、人に聞いてようやく赤福本店前の整理券を配布しているところに到達してもらった券の番号はなんと881番。
でも、なんかおかしい?朔日餅を買う行列らしい行列はまだ見当たりません。この時点で4時少し前でした。
このころの写真はこちらです。(橋のたもと)
まったく勝手が分からないので、そばにいたおじさんに聞いてみたところ、4時すぎごろから行列ができはじめて、その番号の場所にいないと整理券は無効になってしまうとのこと。で、881番はというと、赤福本店の横の五十鈴川の橋を越えて向こうの川沿いをず〜っと数百mもいったところくらいじゃないかな、という話でした。そして、買えるのはおそらく7時をまわるんじゃないかな、もしかして買えないかも(1つの整理券で変える数は決まっていないので)とも。
実は、6時半に旅館のガイド付きの早朝参拝を予約しているので、どうやら買うのは無理かな〜とあきらめていた時、そばにいて話を聞いていたもう一人のおじちゃんが、「ボクの券は26番やから、一緒に買うてあげよか〜」と言うので、「えっ、そ、そんな、い、いいんですか〜」と遠慮がちに聞き返しましたが、「ええよ〜、たまにこういうことあるさかい」と関西弁でかるく言われるので、丁寧にお礼を言ってお願いすることにしました。めちゃくちゃラッキーです(^_^)。
なんでもそのおじちゃんは、前の日の午後1時頃から並んでいたとのこと。な〜るほど、どおりで昨日の日中に赤福の店内で普通の赤福を食べていた時、外に見える橋に何人も並んでいる人がいたわけです。ちなみに100番ぐらいまでの人は、順番のずれはあれ、毎回ほぼ同じ顔ぶれだそうです。
それから10月は暑くもなく寒くもなく、ちょうどよい季節なのに加えて、栗餅が人気のある餅なのでなおさら今日は人が多いんだろうとも聞きました。
午後4時45分開店直前の写真です。
ボクは店の前でおじちゃんが買うのを待っていました。
ついに販売開始。どんどん人が買っていきます。
大量購入用の台車もたくさん見えます。
店の横にはずっと長蛇の列が。
一度女房がどこまで列が続いているか見に行ってきましたけど、もう500m以上はありそうな感じでした。整理券から考えてかるく1000人はいるでしょう。
10分ほど待つと、そのおじちゃんがウチの分を持って来てくれました。
6個入りを5箱購入です。本当にありがとう、おじちゃん。丁寧にお礼を言って別れました。
ホッとしていたのもつかの間、女房が店内でも食べれるようだというので、お土産用購入の列とは別の受付へ行くと、すぐに福券という店内で食べれる食券を買うことが出来ました。そうです、まとめ買いは長い時間並ばなければいけないけど、店内で食べる分は並ばなくても食べれるんです。
ということで、すぐに食券を購入し、店内で待っていると、ものの2分もしないうちに2個入り、お茶付きの10月の朔日餅、栗餅が運ばれてきました。
ホームページで見てはいたものの、実物は正方形に小さくカットされた栗が3つのっかっている、つややかな餅というかおはぎのようなまだ米の形が残っている餅でとても美味しそうです。
食べてみると、、、これは、めちゃくちゃうま〜〜〜〜〜い。中の餡はあずき餡ではなくて栗あんで、栗の甘露煮も1つ丸ごと入っています。もう栗のほどよい甘さが口いっぱいに広がってきて、なんとも言えない美味しさ。餅の方ももちもちで栗とのバランスもバッチリ。これは今まで生きてきた中で最高のお餅といってもオーバーじゃなかったです。この餅が1年で今日1日しか食べられないんだな〜と感慨もひとしおです。そしてお茶は煎茶で、これも美味しい。なんでも毎月の違う餅ごとにちょうどマッチしたお茶が出されるそうです。
これは栗餅が入っていたうつわ。栗のプリントがあります。これももらった来れば良かったとあとから後悔しました。
がまんできずにおかわりしました(笑)なんでも、並ぶのがイヤな人は店内で食券をたくさん買って、タッパに入れて持って帰るつわものもいるそうです。
これはその店内のようです。だいたい5時ごろです。
食べ終わってからもう少しおかげ横町の朝市を散策しました。
かぼちゃ1個150円。安くないですか。なんでも特許を取ったかぼちゃらしくて、煮物用、薄く切って焼き肉用と種類が違うようです。ボクは砂糖がなくても甘くなる煮物用を1個買いました。
このおじちゃんから買いました。
5時半ごろおかげ横丁もだいぶ人が減ってきました。
ここで、一旦旅館に帰って早朝参拝に備えて休憩することにしました。
でも、この朔日餅を購入する体験はとても楽しかったです。
餅の美味しさ、人との出会い、すばらしい慣習などどれも最高でした。
毎回行列に並ぶ人はもうライフワークの一部なんだな〜と思いました。無事に過ごせた1ヶ月を感謝して、この朔日餅を食べ、そしてまた新しい月の無事を願ってお祈りします。とてもすばらしい慣習だと思います。
富山からこの伊勢までは近くなったとはいえ、クルマで4時間以上かかりますけど、また別の餅を食べに来たくなりました。
最後にお餅を購入してもらったおじちゃん、本当にありがとう。
おまけでこちらが購入したお土産用の栗餅です。
包装紙も有名版画家の栗の作品で、こだわりが感じられます。
ウチに帰って食べましたけど、もちろんうんまかったです(^_^)。
【追伸】
遠方の人には、電話で前の月の15日から予約を受け付けるそうです。そして引換券を郵送してもらい、本店前に指定した時間(午前11時~午後3時内)に行けば購入できるようです。
今回はすごく感動したので長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
by furugurume
| 2011-10-02 20:42
| 旅行でグルメ